2016.10.31
北アルプスの爺ヶ岳(標高2,670m)という山をご存じでしょうか?
「爺ヶ岳」というと、地味でくたびれた山容を想像してしまいますが、どっしりした立派な姿の山です。名前の由来は、雪どけの時期に南東の斜面に「種まき爺さん」と呼ばれる雪形が出来るところからきています。
近隣の鹿島槍ヶ岳や五竜岳に比べると陰に隠れがちな存在ですが、立山・剱岳が意外に近く見えるほか、迫力ある鹿島槍ヶ岳の景色、遠くに槍ヶ岳や八ヶ岳、頸城の山々と見事な眺望が広がります。
長野県大町市の扇沢から延びる柏原新道という登山道がとても整備されていて、北アルプスでは比較的登りやすい山になります。そして、すぐ近くの立山黒部アルペンルートの喧騒には反して、静かな山です。
昨日、ほぼ今シーズン最後として登ってきましたが、前夜からの冷え込みの影響で樹氷が出来ており、期待以上の景色を堪能できました。(県庁君)
※稜線の山小屋(種池山荘や冷池山荘)の営業期間も終了しましたし、冷えた日は登山道に氷が張ってきています。是非次の夏に訪れてみてください。